呼子のイカ

港町・呼子で、透きとおるイカを

イカの活造り

YOBUKO SQUID

呼子のイカ

透きとおる身がまだ動いている――唐津の北端の港町・呼子(よぶこ)は、「イカの活造り」の本場です。

呼子は東松浦半島の先にある小さな港町で、目の前の玄界灘は潮の流れが速く、身の締まったイカが育つ好漁場です。主役は「ケンサキイカ」。地元では「ヤリイカ」と呼ばれることも多く、甘みが強く歯ごたえがよいのが特徴です。冬場はアオリイカ(地元ではミズイカとも)が中心になり、季節によって味わいが変わるのも楽しみの一つです。

呼子のイカ料理を有名にしたのが「活造り」です。いけすから上げたばかりのイカを手早くさばき、胴は細く切って刺身に、頭とゲソは姿のまま盛り付けます。新鮮なイカの身はガラス細工のように透明で、皿の下の模様が透けて見えるほど。口に入れるとコリッとした歯ごたえの後に、ねっとりとした甘みが広がります。時間がたつと白く濁ってくるので、運ばれてきたらすぐに食べるのがいちばんです。

活造りを楽しんだ後は、残ったゲソやエンペラを天ぷらや塩焼きにしてもらうのが呼子流。ひと皿で刺身と揚げたて・焼きたての二度おいしさを味わえます。多くの店では定食に「いかしゅうまい」も付き、ふわっとしたイカのすり身の食感もぜひ試したいところです。

朝は元日以外毎日開く呼子朝市で干物や一夜干しを買い、昼は活造り、午後は遊覧船や加部島の散策――という一日コースが定番。唐津市街からバスや車で30分ほどなので、日帰りでも十分に楽しめます。

How to enjoy

呼子のイカの味わい方

活造り

呼子に来たらまずこれ。透明な身を、しょうが醤油などでいただきます。皿に盛られてからも身が動き、時間とともに白くなっていくので、出てきたらすぐ箸をつけましょう。

ゲソの天ぷら・塩焼き

活造りで残ったゲソやエンペラは、お店に頼むと天ぷらや塩焼きにしてくれるのが定番です。揚げたての天ぷらはプリッと甘く、刺身とはまったく違うおいしさ。

いかしゅうまい

イカのすり身を使ったふんわり食感のしゅうまいで、呼子の海中レストラン萬坊が発祥とされます。定食に付く店も多く、冷凍品はお土産の定番です。

イカの一夜干し

開いたイカを干して旨みを凝縮した干物。朝市や土産店で手に入り、軽くあぶるだけで香ばしいおつまみになります。自分で作る体験メニューもあります。

いか丼

イカの刺身をご飯にのせた丼。活造りより手ごろな値段で呼子のイカを味わえるメニューとして、置いている店もあります。

旬のイカ

ケンサキイカ3月下旬〜11月ごろ(夏が最盛期)

呼子の活造りの主役。地元では「ヤリイカ」とも呼ばれます。身が甘く、透明感が際立つ時期です。

アオリイカ12月〜3月ごろ

冬のイカ。地元では「ミズイカ」とも。身に厚みがあり、ねっとりとした甘みが強いのが持ち味です。

その日に揚がったイカ通年(漁の状況による)

季節の変わり目は種類が入れ替わります。海が荒れて漁に出られない日は活イカの入荷がないこともあります。

Where to eat

イカを食べられるお店

河太郎 呼子店

活造り

呼子大橋近くにある、イカの活造り専門店の代表格。店の中央の大きないけすでイカの群れが泳ぐ様子を眺めながら食事ができます。車いす対応席もあります。

平日 11:00〜20:30、土日祝 10:30〜20:30(ラストオーダー19:00、最終入店18:30)※仕入れ状況で早まる場合あり
水曜日、お盆、年末年始(掲載サイトにより記載が異なるため要確認)
いか活造り定食 3,000円前後〜(時期により変動)
佐賀県唐津市呼子町呼子1744-17

海中魚処 萬坊(海中レストラン萬坊)

海中レストラン

1983年に日本初の海上浮体式レストランとして開業し、海面下の客席から泳ぐ魚を眺めながら食事ができる呼子の名物店。いかしゅうまい発祥の店としても知られます。2026年6月からレストラン船の新造に伴うリニューアルのため休業しており、2026年11月16日(月)に新しいレストラン船でリニューアルオープンする予定です。海中席の窓は従来の約3倍に広がり、客席はテーブル席中心(海上階56席・海中階88席、家族やグループ向けの個室あり)に。沖合の大生簀も再整備され、再び歩いて回れるようになります。予約は公式サイトから事前に受け付ける予定です。

リニューアル休業中(2026年11月16日リニューアルオープン予定)。営業時間・予約サイト・予約開始日は後日、公式サイトで発表
11月15日まで休業中(再開後の定休日は未発表。休業前は木曜定休)
いかの活造りのコース、いかしゅうまい、海鮮丼などの丼を提供予定(再開後の料金は未発表。休業前はいか三昧コース 4,400円〜)
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦1946-1

萬坊 呼子朝市通り店

しゅうまい

萬坊のいかしゅうまいやいかまんじゅう、揚げたてのゲソ天などを買える直営店。2026年7月に朝市通り入口近くへ移転しました。海中レストランの休業中も、萬坊の味はここで楽しめます。

8:00〜17:00(いか天・惣菜類は16:00まで)※変動あり
不定(要確認)
いかしゅうまい 8個入 1,400円前後
佐賀県唐津市呼子町呼子3764-47

お魚処 呼子 玄海

活造り

店内に多くのいけすを備え、イカの活造りのほか、さばの造りや活うに丼など旬の魚料理も豊富な店。呼子港の南側、殿ノ浦にあります。

11:00〜17:00(火曜は15:00まで)※状況により早く終わる場合あり
月曜日(祝日の場合は翌火曜日)
活造り定食・会席 3,000円台〜
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦508-3

玄海いか舟処 海舟

活造り

玄界灘を眼下に望む店で、透明なイカの活造りとオリジナルのいかしゅうまいが名物。予約をすれば、いかしゅうまい工場やイカのいけすの見学もできます。

11:00〜17:00(ラストオーダー16:00)※天候や入荷状況で変更あり
不定休
いか活造り定食 3,300円〜
佐賀県唐津市呼子町殿ノ浦552-2

いか道楽

活造り

イカの活造り定食のほか、佐賀和牛の陶板焼きなどもそろう大型店。冷凍の活造りやいかしゅうまいなど、持ち帰りや通販向けの土産品も充実しています。

平日 10:30〜15:30(LO)、土日祝 10:30〜16:30(LO)
木曜日(月により変更あり、公式サイトで確認)
いか活造り定食 3,410円〜
佐賀県唐津市呼子町加部島3606

活魚料理 かべしま

活造り

加部島の最北端に建ち、窓いっぱいに玄界灘が広がる絶景の店。沖合からくみ上げた海水のいけすで、島の海士や漁師から仕入れた魚介を生かしています。

11:00〜17:00(ラストオーダー16:00)
水曜日(変更あり)
活造り定食 3,000円台〜
佐賀県唐津市呼子町加部島260-1

活魚料理 漁火

活造り

呼子大橋を望む高台に建つ店で、イカの活造りのほか、いか丼やうに丼、刺身定食など玄界灘の魚介がそろいます。平日は日替わりランチもあります。

10:00〜15:00
水曜日
いか丼・定食 1,000円台〜、活造りコース 3,000円台〜
佐賀県唐津市呼子町呼子1467-1

いかの活造り 大和

活造り

名護屋港の近くにあり、漁師がその日に捕ってきたイカを出す店。エビが丸ごと入ったえび味噌汁や、オリジナルのいかしゅうまいも評判です。名護屋城跡や波戸岬と組み合わせやすい立地。

11:00〜17:00(最終入店)※イカの入荷がない日は早く閉店する場合あり
不定休、12月31日〜1月2日
いか丼定食 1,180円〜、活造り定食+いかしゅうまい 2,550円〜(観光協会掲載時)
佐賀県唐津市鎮西町名護屋1445-4

いか本家 本店

活造り

呼子朝市通りの近くにある人気店で、昼どきは行列ができることも。開店直後か、昼のピークを外した時間が狙い目です。最新の営業時間は電話での確認がおすすめです。

要確認(過去の案内では10:00〜18:00、土日祝は19:00まで)
不定休
活造り定食 3,000円前後〜
佐賀県唐津市呼子町呼子3086-2

木屋 本店

一夜干し

朝市通りに面した明治30年創業の海産物店。卵と白身魚で作るカステラのようなかまぼこ「阿つ焼(あつやき)」が看板商品で、イカの一夜干しなど呼子の海産物土産がそろいます。JR唐津駅にも支店があります。

8:00〜17:00
1月1日
阿つ焼 240g 810円〜
佐賀県唐津市呼子町呼子3764-5

呼子台場みなとプラザ 大漁鮮華

一夜干し

呼子の鮮魚や干物、惣菜を扱う直売所。隣接する日帰り温泉「台場の湯」の休憩室へ買った惣菜を持ち込めるので、温泉とセットで楽しめます。

9:00〜17:00(季節により変動あり)
不定休
干物・一夜干しは大きさ・時期により変動
佐賀県唐津市呼子町呼子1740-11

呼子朝市

朝市

朝市通りに鮮魚、干物、イカの一夜干し、野菜、果物、漬物などの店が並ぶ呼子の朝の名物。店の人と話しながら買い物するのが醍醐味です。

7:30〜12:00ごろ(店により異なる)
1月1日
一夜干しは1枚数百円〜(大きさにより変動)
佐賀県唐津市呼子町呼子(朝市通り)
呼子朝市

日本三大朝市のひとつ

呼子朝市

呼子港沿いの朝市通りで毎朝開かれる市。鮮魚や干物、イカの一夜干しのほか、野菜や果物、漬物、花、菓子まで並びます。朝市通りは開催中は車両通行止め。品数が多いのは早い時間帯なので、8〜9時ごろの来訪がおすすめです。車は呼子朝市駐車場(無料・29台)か呼子臨港駐車場(有料・1時間100円)を利用します。

7:30〜12:00ごろ(出店者により開店時間は異なる)
1月1日(元日以外はほぼ毎日開催)

海中展望船 ジーラ(マリンパル呼子)

クジラの形をした半潜水型の海中展望船。船底の展望室から海面下1.2mの魚や海の生き物を観察でき、呼子〜鷹島をめぐる約40分のコースです。9:20〜16:40の間にほぼ1時間おきに出航(11〜2月は16:00まで)。大人(中学生以上)2,200円、小学生1,100円。海の状況により欠航あり。

公式サイト

七ツ釜遊覧船 イカ丸(マリンパル呼子)

イカの形をした遊覧船で、呼子港から国の天然記念物・七ツ釜の海食洞まで約40分で往復します。波が穏やかなら洞窟の入口まで近づけます。9:30〜16:30の毎時30分に出航。大人(中学生以上)2,200円、小学生1,100円。荒天時は欠航。

公式サイト

行き方:【バス】唐津大手口バスセンター(唐津駅から徒歩約5〜10分)から昭和バス「呼子」行きで約30分、「呼子」下車。唐津駅発で呼子へ向かう路線もあります。呼子バスのりばには呼子観光案内所(8:30〜17:30)があります。【車】唐津市街・唐津駅から約30〜35分。朝市周辺は呼子朝市駐車場(無料)や呼子臨港駐車場(有料)、大型店は各店の無料駐車場を利用できます。

  • 海が荒れて漁に出られない日や不漁の日は、活イカが入らず活造りを出せないことがあります。遠方から行く場合は、当日にお店へ電話で確認すると安心です。
  • 週末や連休の昼(11:30〜13:30ごろ)は人気店に行列ができます。開店直後か14時以降がおすすめ。予約できる店は予約しておきましょう。
  • 活造りの値段は時価や季節で変わります。定食で3,000〜4,000円前後が目安です。
  • 活造りの後は、残ったゲソを天ぷらや塩焼きにしてもらうのが呼子流。注文時に頼み方を確認しましょう。
  • 朝市は午前中だけ。品ぞろえがよいのは早い時間です。一夜干しなど生ものを持ち帰るなら保冷バッグがあると便利です。
  • 海中レストラン萬坊は2026年6月からリニューアル休業中で、11月16日(月)にリニューアルオープンの予定です。予約はWEBサイトから事前に受け付ける予定で、営業時間や予約開始日は萬坊の公式サイトで確認してください。それまでは、萬坊のいかしゅうまいを朝市通り店や唐津駅構内の店で買えます。
  • 冬(12〜2月ごろ)は北西の季節風が強く、遊覧船が欠航しやすくなります。
  • 呼子大橋を渡った加部島には、風の見える丘公園や田島神社があり、食後の散策にちょうどいい距離です。
参考にした情報(22件)

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